皆んな、ロゴデザインはここ、内装はこっち、みたいに全く別で考えてる。だからちぐはくなものが結果的に出来上がってしまう。そういうのが気にならないのかもしれないけど、ぼくは「世界観が違う」ってすごく気になっちゃうんですよね。統一されてるのって、売れてるんです、結果的に“売れてるもの”になる。
2021年8月20日。
自由が丘に新しい美容院がオープンしました。
Beauty Salon Gthree.C
ジースリーシーと読みます。
コンセプトは「一瞬も一生も自分らしく」。
大人の自立した女性のための、風と光を感じる空間です。
なんか、決まる。
全てはロゴデザインから。
〜Beauty salon G three. C
ロゴデザイン裏話〜
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1.ロゴデザインが軸となる。
そのプロセスとは?
2.外見だけでなく内面の美しさも追求したい
3.セルフイメージが上がる場所
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||ロゴデザインが軸となる。そのプロセスとは?
「全部ロゴデザインがスタートなんですよ。それが軸になるから。」
クライアントであるGthree.C オーナー、後藤和也さまは最初から最後まで、そうおっしゃっていました。
東京の自由が丘。
美容室の超・超・激選区。そこにご自身のブランドを立ち上げてサロンをオープンなさるまで、遡ること約半年。ロゴデザインのご依頼を頂きました。
ご夫婦ともに大手美容院の経営および技術を20年来支えてこられ、根っからの「プロ」気質をお持ちのお二人です。書き出しワークなどを交えてじっくりとヒアリングさせて頂き、ロゴデザインを制作できたのは、クリエイター冥利に尽きる体験でした。そのプロセスを、記します。
<完成デザイン>
<デザインの意図>
すぅっと吹き抜ける風を、一本のラインで表しました。数字の3(three)であり、一本の毛髪をシンプルにシンボリックに象徴したデザインです。大人の女性の潔さを表現しました。モデルは梨花。
「シンプルで、シンボリックに。あとは任せる」
ご夫妻からのオーダーの全てはこの一言だけでした。
ヒアリングを重ね、導き出したデザインテーマを下記のようにまとめています。
ロゴデザインの大切さを私以上に実感されている後藤様。デザインの勉強をなさってきたわけではなく、どちらかと言えば経営やマーケティングの実践を長くなさってきたご本人はこう言います。
ロゴを作ってもらってからそのコンセプトに合わせて内装を展開する。絶対にそのほうがしっくりきます。
僕はビジュアルインプットが強い。目から、ロゴから入るインスピレーションをすごく受ける。だからこそ、目から入ってくる、映るものの印象を統一したいんですよね。
この商品にはこういった世界観がある。それがロゴデザインに表現されてるので。軸があってから商品化する。商品が増えて発展していっても、ロゴ(軸)があるのってブレないので。それってロングセラーになってくじゃないですか。Appleとかもそうだけど、シンプルなロゴでどんどん変化していっても軸はブレない。それが植え付けられていく。というのが、これまで僕の中でのセオリーで。それが営業していったり、お店を作っていったりしてきた中でも好きなところなんです。
||外見だけでなく内面の美しさも追求したい
お二人の共通点は、外見だけではなく内面の美しさも追求していること。
見えないものの価値を提供したいということです。
見えないものってなんだろう?
ここがデザインの着想のスタート地点となりました。
奥様のhitomiさんが手がける香り。
おふたりの技術、プロ意識。それらが、行き着いた結論となります。
どうやって表現するか?を考え、大切にしたいのは「潔さ」でした。
確かにそこにあるけど、見えない
それを示唆できるデザインを考えました。
プロ意識が一本通ってるおふたり。
自信ある人って、わあわあ言わないですよね。
そのさりげさなさを出したかったので、極力シンプルに徹しました。そっけないほどに。
シンプルって難しいのです。シンプル=削ぎ落とす、どこを残すか。ということなのですが、このデザインもお店としての在り方も、削ぎ落とす、という点で一緒でした。
後藤さまはヘアケア製品の開発にも携わっていらっしゃり、「髪の健康」を主眼においてお店作りをなさっています。シャンプー時に使用するシャワーにも、頭皮の汚れをそぎ落とすマイクロバブルという技術を導入しています。
素材の美を追求していくことが下地としてあるのです。
それは私のデザインポリシーと共通することでした。
ロゴデザインに限らず、思考にかけた時間とその質が、仕上がりに反映されます。いろんな角度で発想できるからです。
提案の時はパソコンじゃなくてプリントアウトをお見せしています。実際に目にするのとぜんぜん違うから。
「こんな雰囲気」っていうお二人の“念”をキャッチできたデザインと想定外のデザイン。両方ご提案したい。そう思って取り組みました。
このデザインは、Webサイト、ショップカード、名刺
さらに動画にしての展開も想定しています。
一本の線が3を描く。その後に3秒ぐらい間があってから じわーっとGthree.C って現れたらカッコいいな、って思っています。
<以下、お二人へのインタビューより。>
(デザイン案全てを見て)
悩ましいですねえ。
風を感じる、光を感じる。曲線と直線と。
心にいつも天秤があるんです。バランスを取っている自分でいたい。
ブランドカラーは白黒でいいかなって思っていたけど、色を入れるんだったら薄いパープルがいい。アイボリーに薄いラベンダー。くすみパープル。
午前中来ていただくと、風と光を感じてもらえます。
ロゴから始まったコンセプトのイメージで内装デザインをスタートしました。プロダクトもそうだけど、ロゴ美容室っぽくない。ちょっとこだわってますよってところが伝わったらいいな。
そういうロゴって、なんか、決まるんですよね。
(中略)
今まで経営していたお店を、そのままずっと自分がやっていくんだろうと思っていました。いろいろあって、自分らしい生き方をしたいと思い、自分で(新しい店を)やろうって決めた。自分でやるって決めた時に、不思議と今まで自分がやってきたことが全部つながったんです。経験として積み重なっていた。
こういうの作りたいな、やってみたいなっていうのが自然に出てきたから、不安はなかったですね。僕の場合は「自分のイメージを100%打ち出せる」という期待のほうが大きかった。楽しいしかなかった。
楽しいなって思ってやってると、いろんなことが向こうからやってきますね。
全てはロゴデザインから始まる。
私もずっとそう思っています。ロゴデザインは、その人やサービスの本質を表すもの。理念や、想いや、ストーリー、価値観などを象徴するものだからです。
いわばアイデンティティのアート。その認識が同じ方とお仕事を出来て、最高に嬉しかったです。
任せられる
って、とっても嬉しいことです。
そしてとってもプレッシャーがかかります。任されたからには、期待を超えるものを作らなければならないから。
その期待にお応えできたんじゃないかなと
自分ではそういう手応えを感じています。
||セルフイメージが上がる場所
ロゴデザインをお渡ししてから後日、私も髪をカットしてもらいにお店に行ってきました。
コメント通りの、光溢れる気持ちのいい空間。
「こうしてほしい」ってイメージだけ伝えて、あとはお任せ。ラクチンでした。
さらに…
シャンプー?それともトリートメント?
なにかは分からないのですが、そこはかとなく良い香りが漂ってくるんです。自分から!
この香りをかいだら、私はリラックスできる。なんだか「上等な私」になった気分になれる。そんな香りでした。
セルフイメージがものすごく上がる。お店を出た後もそれが持続する。そんな体験でした。
Gさん
Hitomiさん
最高にやりがいのあるデザインに取り組ませて頂きました。ありがとうございました!今後のご活躍を楽しみにしています!!!!
沢山の女性たちが、潔く輝きますように。
あなたの深層心理を引き出し、デザインに落とします。
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