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1.初めての展示会。自分の展示会を、自分だけでやりたいと思った
2.自分がやれるものは全部作って見せればいい
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初めての展示会。自分の展示会を、自分だけでやりたいと思った
「朝恵、バックを作って出さない?」
ある時、友人が主催するグループ展に招んでもらって、与えられたテーマに沿って作品を作って出す機会を得ました。
出産する3年ほど前に、バック制作の勉強をして、オリジナルのバックを作るのが趣味だったんです。子供ができて、これも中断していましたが。
参加メンバー5人で、出展の準備に2年半。皆んな作品ジャンルは違います。私はオリジナルで布のバックを5作品、作りました。とっても数は少ない。それでも、子供達がまだ5歳・3歳くらいだったか小さくて、仕事もしながらだったので、自分に使える時間はわずかでした。
時間がかかっても5個、オリジナルのバックをデザインして型紙から作り上げたこと、それが自分にとっては成功体験でした。
その後、グループ展に何度か参加しました。それを経たら、一人でやってみたいって思ったのです。個展を開いてみたい。
でも個展てものになったときに避けたいことがありました。それは…
よくある、ただの自己満足の作品発表会になることです。私は、作品じゃなくて「商品」となるものを作りたかった。
2015年。心理学の初級コースを終えたばかりでした。
その時の私の課題は、こうです。
・仕事のステージを上げたい(そのためには何をすればいい?)
・商業と自己表現のバランスをとって売り上げを上げたい
・自分の売りはなんなのか?明確にしたい
・これから行く先を、定めたい
ようするに、それまでなんにも決めてなかったんです。
フリーランスになったのも、たまたまだし、以来ずっと行き当たりばったりでやって来ました。それが、産後に仕事に行き詰まったことから、真剣に自分について考えざるを得なくなったんです。
仕事を続けたかったからです。デザインの仕事を。
私は、ある人の元を訪ねました。
その人は女性で、あるブランディングの型を開発なさった方です。直接会うより先に、人からの口づてで「すごい人」だって聞いていました。
前述のブランディングの初級を勉強した時に親しくなった男性経営者さん達。私からしたら雲の上の、尊敬する人たちが口を揃えて言っていたからです。
あの人はすごい。ふつうじゃない
私は勇気を出して、その人のところに行きました。その方の下で半年間のセッションを経て、バックブランドのための世界観づくりをしたんです。
一番最初の始まりは、「遠藤朝恵の世界観」づくりではなく、「バックブランドの世界観づくり」だったのです。
自分がやれるものは全部作って見せればいい
この先生の元で導かれたことが的を得ていました。
私がずっとやりたかったこと
作品づくりをしながら、最終的にはパッケージデザインなどの紙、「素材を扱う仕事」を受注できるようになること
言い換えれば安く早くこなす作業的な仕事ではなく「自分がやりたい仕事」を受注できるようになる
そのための下地を、この時に敷いてもらいました。
自分のプロモーションを自らでするーそれが「展示会」の位置付けでした。大掛かりなプロモーションです。自分で自分の営業をするということです。
作品だけでなく、それこそパッケージ、ブランドロゴ、ディスプレイ、サイン(看板)など…
「自分がやれるものは全部作って見せればいい」
そう言われました。
私の作品。「私の色=個性」を見せることで、やれることを全部見せることで、これまで違う仕事もきっと来るようになる。
というその方の算段だったのです。
私は実際に、自分のバックの展示販売を企画して、実行しました。もちろん、そう言われて「はい、分かりました!」とすぐに行動できるほど、簡単なことではありませんでしたけどね。
経験なんかない、それこそお金もない。企画ってどう考えて始めればいいのかも知らない。
全てが手探りでした。
ものすごく怖かったです。自分で作った「大きい壁」が立ちはだかっていました。それを乗り越えられたのはひとえに、その先生に「おっこいつはちゃんとやるじゃないか」って認めてもらいたかったのと、心理学の知識です。心のマネージメントについての知識が、私を引っ張ってくれました。
心理学を習っていなかったら、絶対に越えられなかったと思います。
(続く)
私が世界観づくりを始めた理由:エピソードゼロ
私が世界観づくりを始めた理由:1
私が世界観づくりを始めた理由:2(後)
私が世界観づくりを始めた理由:3
私が世界観づくりを始めた理由:4
私が世界観づくりを始めた理由:5(終)
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