こんにちは。
世界観デザイナーの遠藤朝恵です。
ちょっとブレイク。ヨガインストラクター 渡辺真美さんの撮影の裏側についてです。
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朝8時に集合、解散は18時と、がっつり丸1日がかりでの撮影となりました。
集めたスタッフは
・カメラマン
・ヘアメイクさん
・生徒さん役モデル役3名
生徒さん役にはもう1名、私も入りました。
私と彼女の7ヶ月 番外編
撮影のウラ話
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1.場所決めと時間管理がカナメ。
2.午前と午後でスタジオをハシゴ
3「夜」カットで本領発揮
4.合成用写真のウラ側!見せます
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||場所決めと時間管理がカナメ。
この撮影で特に力を入れたことは...
撮影場所の選定と、時間管理です。
この日は、雰囲気の違うスタジオを2軒借りたので、移動時間を含めいかに有効に撮影していくか?どういう順番で撮っていくか?に気を配りました。
毎回そうなのですが、大事なのはクライアントさんの意向を最大限汲むこと。
通常、どんなカットを撮るか、は皆さんイメージがつかなくて、私に一任いただくことが多いのですが、アーティスト気質をお持ち渡辺さんには、かなりしっかりと「こういう写真を撮りたい」という具体的イメージがありました。
その中で、プロフィール写真で二面性を出したいというご要望があったんですね。例えるなら昼と夜、太陽と月、日常感と非日常感とでも申しましょうか。
<ご提案した企画書>
企画書段階では、撮影カットのパターンはAからJまで。
その中でも特に、「こういうのを撮りたい!」と強くご要望だったのが、2点あったのです。
おー、おもしろい!
これは撮りたい!
ファンタジックなそのイメージを拝見して、思いました。クリエイター魂に火がついちゃう瞬間です。
これらのイメージをもとに、企画書を作り「じゃあどうやって実現する?」ということをカメラマンの方に相談しつつ、必要な小道具やスタジオ環境の条件などを洗い出していきます。
セッティングに必要な時間
天井高、機材
理想を追求しつつ現実との折り合いをつけるため、どこをどう妥協するか?を、渡辺さんとも話し合って決めました。
条件にぴったりのスタジオ、しかも予算内の場所を見つけるためにレンタルスペース集合サイトで検索ヒットした場所を、全て閲覧したのは記憶に新しいことです。200軒くらい見ました。
||午前と午後でスタジオをハシゴ
撮影コンセプトが「昼と夜の2面性を見せる」だったので、スタジオを2軒押さえ、ハシゴすることにしました。ナチュラルな内装の場所と床も天井も真っ白の場所です。
最大限に時間を活用できて、求める条件が揃ったスタジオが2軒。それを予算内に収めることができたのはかなりラッキーでした。
どちらも初めて利用するスタジオでしたが、とっても良い場所でした。
。。。良い場所を見つけるポイント。。。
「下見」・「コミュニケーション」・「即断」
フットワークの軽さと会話は、大切にしています。今回、良い場所を見つけられたのは偶然でした。
スタジオの下見に行った際にもともとカメラマンをやっていたオーナーさんと世間話をしていていたら、「ああ。うち、こういうスタジオも別にあるんですよー」と、オーナーさんが理想的な空間を提示して下さったのです。
そもそも、予約して見に行ったのは、実際に借りたスペースではなく、その隣のスタジオでした。むだ話をしていなかったら、隣にいい環境があることにも、気付かず帰っていたと思います。
というわけで午前中は第一部。
「昼」のカット。
ミュージックビデオにも使われたことがあるという屋上も利用できました。ラッキーです。
生徒役で出演してくれた友人たちにも感謝しています!朝早くから集まってくれて、本当にありがとうございました。
あ!
ちなみに
この、「グループレッスン風景」は、渡辺さんのヨガウェアはもちろん、生徒役の皆さんが着るのウェアとヨガマットの色に、すごく気を配りました。
特にマットの色です。
全く同じではなく、でも統一感が出るように、画面がブランドのイメージを損なわない色味になるように...撮影する時間帯から濃く出るか明るく出るかなども想定して、事前に全部選んでいます。
(細かいことですが、これはとっても重要です)
おひとりのカットも撮りました。
||「夜」カットで本領発揮
午後は移動して、第二部「夜」のカットの撮影です。
ダウンライトで夜の静寂を作って、撮っていきました。カメラマンの本領発揮です。渡辺さんが休む間もなく一人で映るので、私もフォローと段取りに一番気を遣うところです。
スタジオを借りての撮影は時間との勝負です。関わる人の集中力にも影響します。
効率的に進められるように、どのカットでどのウェアを着るのかも、事前に細かく決めていました。
||合成写真、のウラ側!見せます
海の写真と合成して、水中に潜っていくようなイメージは脚立に乗って撮ったカットを反転して、水中写真と重ねています。
顔が見えるのが良いか、見えないでいくか
慎重に選びました。
合成後↓
こちらのショットは、丸イスの上です。見事な浮遊感を出してくれましたが...たいっへんなポーズです!
アゴを上げて。左手をもう少し下げて。つま先、もう少し上げて。
など、私の注文に忠実に応えて下さった渡辺さん。
どちらも、簡単そうに見えてとても難しいポーズです。一般の人にはない、しなやかさをお持ちだからこそ。
ほんとうにお疲れ様でした!
そんなこんなで、こちらを切り抜き、合成して出来上がったのは...こんなキービジュアルです。
こちらも、気に入っております♪
全部で8~9種類のカットを撮影、総枚数は1000枚を越えるカットを納品しました。
皆んなで仕上がりイメージを共有し、協力して1枚を作り上げていく現場は最高です。カメラマンさんもメイクさんも私も。夢中になってしまう企画でした。こんな現場が作れて、本望です。
||希望を最大限、叶えるために
渡辺さんの撮影で大切にしたことは、『希望を最大限叶える』でした。
そのために行ったこと
1.段取りよく仕込む
段取る内容は色々あります、まずは撮るカットの優先順位を決めること。渡辺さんはもともとクリエイティブなイメージをお持ちでしたので、最大限それを活かしながら、世界観を表現したかったのです。なるべくご要望は撮れるように考えました。その分、優先順位を落としてばっさりと撮るのを止めたカットもあります。
カメラマンの方、メイクさん、渡辺さん
それぞれとの事前打ち合わせをしつつ
画面の全体的な色の構成をバシっと決めていくために。どのカットで渡辺さんに何を着てもらうかも、入念に段取りしました。なるべく新しく購入することのないよう、全てのお手持ちのウェアを着て、それぞれの写真を送ってもらったり、ご面倒もかけましたがその甲斐があったと思っています。
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2.適切な環境を探す
どこで撮るか?カメラマンにアドバイスをもらいながら、とにかく沢山探しました。情報を得ながら「こういうところが理想」という希望を提示することも忘れないようにしました。
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3.理想と現実の折り合いをつける
できないものはできない。ここまでは再現できる。
ある段階で、妥協点を必ず見つけておくことは大切です。
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4.「面白い」企画にする
「面白そうだから、参加したい」
そう思える企画だったら、皆んな惜しみなく力を貸してくれるものです。
誰かにがまんを押し付けるのではなく、みんなが「楽しかったー!」と思ってくれるような企画にしたい。私がいちばん大切にしていることです。
私がロゴデザインや名刺と同じくらい、力を入れてるのは写真撮影です。
なぜなら、写真は人を動かす力があるから。「次」につながるファクターだからです。
私は、写真撮影を通して渡辺さんに伝えたいことがありました。
次の記事が最後になりますが、私を突き動かす原動力となっている想いと、渡辺さんの内面の変化についてお話しようと思います。
(『私と彼女の7ヶ月-3 〜表現する楽しさを思い出す〜』に続く)
<撮影までのいきさつはこちらをどうぞ>
『私と彼女の7ヶ月その1 〜一枚の1枚の画像を作るために、私たちがやったこと〜』
『私と彼女の7ヶ月 その2 〜一歩ずつ、ゆっくりと。〜』
。。。。。。
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