こんにちは。
世界観コンセプト・ナビゲーターの遠藤朝恵です。
イメージ写真を撮る際に大切なことを、お話します。
アートディレクターが教えます。写真撮影で世界観を表すコツ
----------------------------------------
- なぜ、写真が大切なのか
- 写真撮影で大切なこと
- なんだかんだ言っていちばん大切なこと。場数とセンスのある人間を起用する
----------------------------------------
なぜ写真が大切なのか
1.写真がイマイチだと、決まらない
ここでの「写真」とは、プロフィール写真ではなくビジネスの世界観を表す「イメージ写真」をさしtす。
私は長い間グラフィックデザイナーとして仕事をしてきましたが、紙面レイアウトをするにあたって
完成度を決めるもの、それは写真だと、ある時に気づきました。
クライアントから支給される写真がイマイチだと、どうレイアウトを組み替えても、決まらないのです。結果、そういう「使えない」写真しかない場合は、写真を使わずに凝ったデザインで魅せる方向をご提案することになります。
それはそれで面白くて良いものを作れますが、イラストレーターやクリエイターを数人使ったりするので、当然制作料金は跳ね上がります。また、同じデータを流用しにくい、というデメリットがあります。
...
2.流用できるので汎用性が高い
皆さん、なるべく制作料を抑えたい、一度作ったものを流用したいとうのが正直なお考えだと思います。だったら、写真撮影をおすすめします。1回の撮影で沢山撮るので、HPだけじゃなくチラシにも日々のブログにも、SNS用の画像にも…と汎用性が高いので費用対効果がいちばん良いです。
3.デザインできなくても、クオリティを高く見せられる
また、シンプルなデザインに質のいい写真をぽんと載せるだけで、簡単に洗練された印象になりますので、ご自身でホームページを運用なさるのにも、おすすめですよ。
私の作品のホームページは、まさにそのパターンです。
WORDPRESSのテーマ(フォーマット)を買って、そこにプロに撮影してもらった写真を当て込んだだけ。簡単!デザインができない方も、フォーマットにクオリティの高い写真を入れればいいんです。
ホームページもフライヤーなどの印刷物も。仕上がりの良し悪しを決めるのは写真なんですよ。
以来、折を見てはクライアントさんの商品やサービスのイメージ写真のプロデユースをしてきました。(事例ページ準備中)
写真撮影で大切こと5つ
1.下準備を入念にする
私が通常やっている撮影の下準備は下記の通りです。
----------
・どんなカットを撮るかイメージする
・写真ごとの構図を考える
・企画書を作り、ご提案する
・カメラマンの選抜
・スタジオ、場所のセッティング
・モデルの手配
・関わる人全員へ、企画内容と意図の共有
・会場下見と当日のシュミレーション
----------
なんとなく写真を数多く撮っていくのではなく、どんな写真をどこで使うのか(ホームページならトップページのメインで使うのか、いちばん下のフッターとして使うのかなど)
縦か横かなども含めて、構図をイメージしておきます。できればラフを描きイメージを入念に作り込んでおくこと。そうすることで「どこで撮るのか」「誰に頼むか」「用意する必要があるものは何か」がわかります。
こんな感じ↓
撮影料金はカメラマンの拘束時間によるので、企画が決まったら関わる人全員に、事前に伝えましょう。情報を共有することで、当日の限られた時間を効率的に進めることができます。
会場にどんな備品があるのか、有料か無料か、徒歩数分圏内に駐車場があるか、などは意外な盲点です。
2.色合いの設計と管理をする
写真は「色」です。配色のバランスには特に注意が必要になります。ブランドカラーとサブカラーを使うことはもちろんですが、じゃあブランドカラーだけ使えばいいかと言うとそういうものではなく…。それ以外の色をどのように組み合わせ、ビジネスコンセプトや世界観を伝えていくのか。全体的なバランス、すべてのカットに共通するトーンがとても大切になります。
3.抜けを作る
私の無料メール講座「1秒で世界観を伝える名刺の作り方」にもテクニックとしてお伝えしていることです。必ず抜けを作ります。抜けとは、主に余白のこと。
余白の分量が、写真を通して伝える雰囲気を司るのです。今回のクライアントさんはメイクインストラクターさんでしたが、必ずしもメイク用品やメイクをしている場面を撮るとは限らないのです。大切なのは想像領域です。
ただ、椅子に花が置いてあるそれだけでも、小物の質感や色で、様々なメッセージを届けることができますよ。
4.小物のスタイリング
被写体の衣装はもちろん、下地・背景となる天板の素材や質感。ちらっと数センチだけ映り込む小物に関してまでも、偶然にまかせずきっちり計画して準備します。繰り返しになりますが、大切なのは配色バランスです。
とくに衣装と背景(床・壁面)の質感は最重要ポイント。
構図は良いのに、なんだか雰囲気が売ってるものと合わないな…というのは、写り込んでるものの質感と色が、醸し出したい世界観とズレているということ。
5.当日を、全員で楽しむ
なんだかんだ言っても、一番大切なことはこれに尽きます。
その場にいる人、特に被写体とカメラマンに楽しんでもらう環境を作ることです。そのためにできる事は、すべて行います。
具体的には
どうしてこういうカットを撮るのか、という意図の説明。
当日のタイムスケジュールや疑問点の解消などの情報を共有すること。
そして信頼関係を構築して、その場を楽しんでもらうことに注力します。
私が被写体として入ることは、基本しないようにしています。タイムマネジメントと全体を客観的に見て管理する人が、現場には必須だからです。
カメラマンには撮ることに集中してもらい
モデルさんや被写体となるクライアントさんにはリラックスしてもらうこと
これがとっっっっっても
大切なんです。
どんな気持ちで撮影したのか。
それが全部、撮った写真に乗るからです。
そしてこれは、実は写真に限ったことではないのです。
なにを形にするにしても、共通の視点です。
なんだかんだ言っていちばん大切なこと。場数とセンスのある人を起用する。
以上、ざっと書きましたが写真撮影に大切なことです。クオリティが高く汎用性のある写真を手に入れて、日々の発信に活かして下さい。
なんだかんだ言って、いちばん大切なことは
場数とセンスのある人間を、カメラマンと自分の間に立てることです。
あなたのイメージをクリエイターにわかるように通訳してもらい、セッティングしてもらうことで、ご自分の欲しい1枚が手に入ります。
モデルとして登場してもらった友人に、こう聞かれました。
朝恵さんはデザイナーなのに、どうしてこんなことできるんですか?
その答えは…
下請けのデザイナー時代から、いっぱい現場を見てきたからです。個人的なスナップショットや自分の作品撮影もしたし、ディレクターの指示のもと、十数人以上が立ち会う大掛かりな現場まで、さまざまを見てきました。
飲食業界のメニュー制作に関わった時は、宴会料理の集合写真を撮るのに1カットで3、4時間ほどかかる撮影に立ち会いました。その経験の中で、いちばん大切なのは情報共有と信頼構築だと感じているのです。
もうひとつは、常に心に秘めていた想いがあるから。
「自分がディレクターだったら、こうしたい」
いつも、思っていました。
...私って野心的なのでしょうか。
笑
あとは…ふわっとしてるようですが
写真が好きなんです。一瞬を切り取る作業だからかもしれません。
また素材と色合わせを考えるの「スタイリング」も好きだから!
その人が表したいこと、伝えたいメッセージを聞くと、瞬時に構図や色合いが思いつくのです。これは自動反応です。モデルはこんな雰囲気の女の子でどんな服を着るのか、背景に映り込む小物はこんなのがいいとか。
余談ですが、顔が出る場合のモデル選びは、細心の注意が必要です。単純に美人or可愛いければ良いというものでは、ありません。
言うなれば、「センスを磨いてきたから」としか言いようがないかもしれません。
長くデザイナーをやってきたけど、正直、レイアウトはそんなに得意じゃない、ということに、10年目くらいに気づいたんですよね。私よりも上手な人と、たくさん会ってきました。
でもその代わりに、自分の得意なことも把握できるようになりました。
随分と長い時間が経ってしまいましたが、それもまた良し。
だからこそ。
もしあなたが、これからご自分のビジネスを語る写真を撮影しようとしているなら、上記の5つがわかっている人、そしてセンスのあるクリエイターを起用して下さい。
お声がけ頂けたら嬉しいですが、私じゃなくてもいいのです。
あなたのことを理解した上で、クリエイティブの方向性を担える人を、使って下さい。
くどいようですが、全てはクリエイターではなく、あなたの中の伝えたいこと=世界観コンセプトから始まります。そこを、扱える人と組むのです。
もし、誰も思いつかないのだったら。
私にまかせて下さい。
あなたの大切なことを引き出して、形にします。お約束します。
あなたのメッセージが届けたい人に、きちんと届けられるようになること
ここから、応援しています。
撮影プロデュースのご相談を承ります(無料)。
詳しくはお問い合わせください。
撮影事例