世界最古のオーケストラ
昨日は、サントリーホールに雅楽の演奏を聴きに行っていました。
『東京楽所』
“とうきょうがくそ” と読みます。
1978年に当時の宮内庁の式部職学部長はじめ4名の方が発起人となり、創設された楽団。有識としての儀式音楽だけでなく、音楽芸術としての雅楽演奏を目的として結成されたとのことです。世界中で演奏されている、格式高い楽団。
知り合いのツテでチケットを取っていただいたのですが、公演があっても楽団員の方々の関係者やお弟子さん方ですぐ埋まってしまって、一般にはあまり出回らないそうです。ラッキーでした。
雅楽の演奏会はこれで2回目。私の作品で和歌からデザインをおこしているプロダクトがあるのですが、それを気に入って下さった知人が、ご友人で雅楽をたしなまれており、楽団のお世話係をなさっている方を私にご紹介下さった…という運びです。
私、雅楽についての知識はほとんど無いのですが、生で聴いてみるととても懐かしいような切ないような、不思議な気持ちになります。心地よくて途中寝ちゃったりするんですけど。
舞楽(舞い)も、衣装をふくめて素晴らしかったです。
今回壇上に上がって解説をされていたのは音楽プロデューサーの野原耕二さん。
数多くの雅楽公演や行政文化イベントなどを手がけていらっしゃる、マスコミや海外でも高い評価を受けていらっしゃる方です。お話も分かりやすく、とても面白かったです。
織生地から手刺繍まで、当時のものを再現しているそうで。平安時代から継承されている舞いが何百とあるけど、それらは衣装をつくるのに莫大なお金がかかるのだそうです。
衣装が高過ぎて作れない、それが理由で、上演できない演目があるとのこと。
レプリカの衣装では演(や)らないんですね!
(↑素人発想)
エネルギーが高く「神事」なんだということは、なんとなく分かりました。日本人としてのアイデンティティに響くものが、あるのだと思います。
野原さんのお話には、無知な私が初めて聞くエピソードがあったのですがその中でも心に残ったのは
『雅楽は世界最古のオーケストラ』という表現です。
西暦840年に天皇の勅命を受けて、今の雅楽という形に仕上がったのは990年だそうです。
「150年かけて作られた音楽なんだから、千年続きますよ。」
そうおっしゃっていました。
日本が誇る、大切な芸術ですね。
。。。
音や感情を色に表す
伝統と格式ある雅楽と並べるには到底およびませんが
私の作品で “WAKA”というシリーズがあります。
(ウェブサイト制作中です)
和歌から受け取ったイメージをデザインしてビジュアルに起こす、という試みをしています。
この作品で最も大切にしているのは(どの作品でもですが)色使いです。
テーマとなる短歌を詠んだひとが、その時どんな想いだったか?またはどんな状況を想定してストーリーを空想し、歌を作ったのか。
千年前の歌人になりきって空想を楽しんでいます。
“二重の空想”ですね。
色や素材はとても多くのことを語ります。
言葉になるものもならないものも、色を味方につければ「一瞬で」相手のもとへ届けられる…
そんなことも可能なんです。
。。。。。
公演当日は着物を着て行きました。よく着るのですが、毎回自分のなかでコーディネートのテーマを決めています。
今回はプログラムにのっとり、「新春を祝う」。
装いでもデザインでも、“色”はとても大切な要素。
色使いについて、あなたはどうお考えですか。
むずかしい?
色々考えるのが面倒?
私自身は、色について考えるのがプライベートでも仕事でも、一番好きなフェーズなんですが、人によって色を扱うことに対する感覚は違いますよね。
もし色を扱うのが苦手だけど、うまく扱えるようになりたいと思うなら。
「素敵だな」と思う色使いを見つけたら、真似してみてください。ポイントは“そのまんま”取り入れることです。ちょっと似たような感じ、じゃなくて。
色の割合・面積とか、青み赤みの度合いまで出来る限り完コピするんです。
そうすると、ただ見てるのとは違う体感としての発見があります。それを丁寧に拾って、また試す。その繰り返しで、かなり研ぎ澄まされていくはずです。段々ご自分でも感覚がつかめてきますし、慣れてくるんです。
スマホで撮ってアルバムにためていくのも良いですね。沢山たまったら、全部を俯瞰して眺めてみて下さい。
その中に、自分が惹かれる色合いや色の法則が、隠れています。
もしご自身でやってみたけど、うまくできない。
色で自分の世界を表現したい、そんな時は
ぜひ私にご相談ください。
あなたの世界観を表す色合わせを、ご提案します。
私はカラリストの資格など、なにも持ち合わせておりませんが
お話を伺うと、瞬間的に分かるんです。
(どうしてか、をうまく説明できなくて、作品を見て下さいとしか今はお伝えできないのですが)
色ってね
言葉で長々と説明しなくても、伝えられるものがあるんです。
あなたの想い
あなたの世界
伝えたいメッセージ
言葉では言い表せないものも、色で、一瞬で届けることができます。
“色”を味方につけると、楽しいですよ。
自宅で着付け教えてます。
1回3時間×全10回。最短1ヶ月。
着物と名古屋帯までを
一人で30分で着られるように、
完全マンツーマンでみっちり教えます。
『ワンピースを選ぶように今日は着物に』
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皆さん着物の知識ゼロから始めています。
(私もゼロからスタートしました)
いまお道具を何も持っていなくても
大丈夫です。