こんにちは。世界観コンセプトナビゲーターの遠藤朝恵です。
今日もすっきり晴れて、気持ちがいいですね。
訳あって、外苑前のスターバックスにいます。いつも朝早く来ても混んでるけど、今日はさすがに閑散としています。
今、メール講座を作っていまして、この数日は原稿を書き直したり、書き足したりなどしていました。あと数日で、最終調整です。リリースまで、あと少し!
すっかり遅くなってしまいましたが、WAKAワークショップonlineのレポートです。
先日、私のオリジナル作品 ’WAKA’ 初のワークショプをオンラインで開催しました。
この作品でのワークショップも
オンラインも
初の試みです。
今回は様子見してお申し込みにならなかった方もいらっしゃると思いますので、どんな内容で進めたのか、記します。
WAKA
ワークショップonline
レポート
クリエイターなら
感性を表現するべし
当日は私も事務方も、着物で登壇しました。
皆さまには、「お花見」を感じられるものを上半身に身につけてください、というドレスコードをご用意して。
必須ではなかったのですが、画面に桜のバーチャルバックグラウンドを配置したり、お花見に実際に行くときのウェアでご参加くださったりと、皆さんそれぞれに「お花見」を表現して下さいました。
主催の私たちは着物でお出迎えです。企画とアシスタントをしてくれた大場は、桜柄の小紋。私は、薄紫の無地紬にハナミズキの染め帯。
距離が近かったので、あまり帯が見えなかったようです。実際は、こんな感じでした!
以下、内容など詳しくお伝えします。
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1.ワークショップ内容
2.開催までにかけた時間と費用
3.やってみた感想
4.最後に
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1.ワークショップの内容
ワークショップはこのように進めました。
・自己紹介、作品の成り立ち
・実際のデザインを例にとり、どのように和歌をデザインしていくのか、工程の説明
・歌→絵合わせ
・絵→歌合せ
・デザインレクチャー
・参加者のデザイン体験
・デザインシェア
・バーチャルくじ引き
<工程の説明>
実際にデザインした2首を例に出し、デザインの意図について具体的に説明しました。
<歌→絵合わせ>
歌の説明を聞いて、どのデザインかを選択肢から当てる。
<絵→歌合わせ>
デザインを見て、意図の説明を聞いてどの歌かを当てる。
<デザインレクチャー>
和歌を題材にデザインする際、どのような切り口でデザインするか。よくあるデザイン手法をレクチャー。
<デザイン体験>
ご参加いただいた皆様に、こちらで指定した和歌のラフデザインを描いてもらいました。
<デザインシェア>
皆さまが描いたデザインと、意図をシェア。
。。。
淡々と進むかなと思いきや…
参加者の皆さまから沢山、ご質問をいただき、予定の時間いっぱいいっぱいを使い切りました。用意していた問題をいくつかカット。
皆さまからいただく質問の、レベルが高かったです。思い出す限りだと
「この歌の“花”として桜を描いたのは、朝恵さんの解釈ですか、歌の解説からですか」
「描かれているこのモチーフの、意味は?」
ほか、歴史的な背景にのっとったことまで。
ご参加くださった方の中には国語の先生もいらして、補足していただいたり、他の方の質問に別の質問がかぶったり、私たち主催側の想像以上にお話しがふくらみました。
<デザイン体験>と
<デザインシェア>
こちらから1首を提示して、どんなデザインの切り口があるかを、いくつかご説明して、20分で描いていただきました。
当初、皆さんに和歌をデザインしていただくコーナーを設けるかどうか。
ものすごく迷ったんです。
デザインをやったことがない人にとって、ハードルが高いんじゃないかな?と思ったからです。でも、それは杞憂でした。皆さんそれぞれに、個性あふれるデザインをシェアしてくださって…
どの方のデザインも、個性あふれる素敵なラフでした。
私も事務局も、いちばん楽しめたコーナーです。
<バーチャルくじ引き>
最後には、私たちから特典のプレゼント。百人一首の絵札を利用した「バーチャルくじ引き」。
当たったお一人の方には、デザインラフを実際にデータに起こして差し上げる、という内容です。
当選したのは...コチラのデザイン。
春の霞と東京タワー。
現代と古を結ぶ、斬新でユニークなデザインです。私にはぜったいできない発想!!!
これは、描きがいがあります♪
どうぞお楽しみに、お待ちくださいませ。
2.開催までにかけた時間など
今回のワークショップの準備にかけた時間は、最初の打ち合わせから当日まで約2ヶ月。
打ち合わせは対面3回(2h) + Zoom 2回(1h)。
一番時間がかかったのは、書面の制作でした。事務方を引き受けてくれた大場が、和歌の選定をほぼ担当してくれたおかげで、私は書類を作るだけで済んだのですが…
いざリハーサルしてみると、整合性が合わないところが出てきたりして、何度か調整していました。
かかった費用は
ギャラリー1日貸し切り料金(次回持越し)、文房具ほか雑貨購入費、打ち合わせの飲食代など。
プロダクトを制作していないので、ほぼかかっていないです。リアルで物販その他をする場合、材料費・制作代・運搬費ほか、細かい見えないところにも、出費があるので、ものすごくかかります。
3.やってみた感想
今回、急遽のオンラインで開催を迷いましたが、あきらめないでやってみて良かったです。
ふだん、いつもオンライン会議やセミナーを催をしているという訳でもなく、準備期間もほぼ無しでワークショップを主催するというのは、正直、プレッシャーもありました。けれど、ただ延期にするのじゃなくて「なんかやってみる」、そういう姿勢を示せたこと、そして出来たこと。
私たちにとって大きかったです。
なによりも、作品の背景をたくさんお話することができて、それを興味持って皆さんが聞いて下さるというのは、なんというか...
言葉にうまくできないのですが感慨深い体験でした。
これまでは、心のどこかで
自分の作品制作をすることに、ちょっと後ろめたさを感じていたんですね。
だって
私が自分の好きなものを作ったからって、世の中が良くなる訳じゃないし、もっと必要なものは他にいくらでもある。
そう思っていました。
でも今回、ご参加者の方から「コロナで心がささくれている時に、心が豊かになる良い時間でした」と感想を頂けて...
『あ、やっていて良いんだ』
って、思えたんです。
私たちクリエイターが、美しいものを作る意義が、こんな時だからこそあるんだって。そう思いました。
これを読んで下さっている中に、クリエイターの方がいらしたら。
私の言ってること、きっとよく分かるんじゃないでしょうか?
あなたが以前の私のように思っているのなら、ぜひ。
ぜひ、作品を作って
発表していきましょう。
私たちが感性を表現する、それはクリエイターの義務ですよ。
出して行きましょう。それで誰かが、つかの間でも幸せになったら、こんな嬉しいこと、ないですよね。
そういう人が、たった一人でもいれば、ううん一人もいなくても
良いんじゃないかな?
あなたが、あなたの心に応えること。
ご自分の世界観を出していくことで、自分の世界を温めていくのを
ここで、応援していますね。
最後に
ご参加の皆さまへ
この度は不慣れな点も多々あったと思いますが、楽しんで下さったこと、深くお礼申し上げます。ありがとうございました。頂いたご感想は、別ページに順次アップさせていただきます。
また同時に
昨年9月のWAKA100designs上映会に来てくれて、このワークショップの企画を立ててくれて、アシスタントとして私をバックアップしてくれた大場安希子ちゃんにも
改めてお礼を言います。
お声をかけて下さって、ありがとう。
またやりましょう!
次は、夏に開催する予定です。今度は対面でできたら、良いな。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
オンラインか対面かは分かりませんが、次回はぜひ、あなた様もご参加下さいね!
お待ちしております。