2月初旬。
名刺を納品してきました。
昨年、世界観コンセプト・メイキング個別プログラムを受けて下さったお客様の名刺です。
名刺とともに、プログラムのご感想をインタビューさせて頂きました。
。。。
「今考えてみると、自分でこんなこと言っちゃいけないんだけど、(前の名刺は)安っぽかったよなって思うの。」
ひだまりのあたたかいカフェの片隅。
完成した名刺をお渡しすると、櫻澤さんはそう言って笑いました。
「同じ講座を受けた●●さんがね。講座で作った名刺を自信を持って出せないって言うの。だからいつも、どうすんの?名刺どうすんの?って聞いてるんだけど。」
櫻澤さんは私がお渡しした名刺をじっと数秒見つめたあと、
笑みを浮かべながら言って下さいました。その笑顔と佇まいからは、静かな自信があふれています。
「ありがとうございました」
見るたびに
ワクワクしてくる。
名刺で語る世界観
〜世界観コンセプト・
メイキングご感想〜
---------------------------------
これまでのいきさつ
---------------------------------
2019年の初秋だったと思います。
私はこの時も櫻澤さんから、蔵前のとあるカフェで名刺を受け取っていました。
私が世界観コンセプト・メイキングのプログラムをリリースしようと準備していたその頃
櫻澤さんはよその起業講座を終えられたばかりで、その講座で作った名刺を私に手渡して下さっていたのです。
その時の名刺の肩書きは「コーチ」。
上質紙と呼ばれる一般的に名刺に使われる用紙に可愛らしいお花が描かれている1枚でした。
私が今回作らせて頂いた名刺には、肩書きをあえて入れていません。
その代わり、この文言を入れました。
「障がい児ママのための
未来を描くライフコーチング」
櫻澤さんが最終的に辿り着かれた、櫻澤さんのサービス内容です。
私と数ヶ月の間、セッションを重ねながら見つけた大切なひと言となるコンセプトは
「ママも子供も、それでいい。」
この言葉をもとに、ロゴデザインと名刺制作をさせて頂きました。
ご自身の体験をもとに、障がい児を育てているママの心のより所となり、未来を照らすコーチングの提供。そしてその先には、地元墨田区と連携した居場所づくりも、想定されていらっしゃいます。
セッションを重ねるごとに、最初は漫然としていたコーチング内容やターゲット像が明らかになっていきました。
以前受けられた起業講座を終えたものの、櫻澤さんは、“なんだかしっくり来ない”という気持を抱えていたと言います。
働く女性のためにコーチングを提供していく
そう決めてはいたものの、行動には移せていませんでした。
実際、名刺を受け取った私も、その時の櫻澤さんから強い意志のようなものを感じることができなかったのを覚えています。
その講座で作った名刺にはかわいらしいお花が描かれていたけれど
いまひとつ、どんなコーチングをするのかや、彼女の個性は伝えることができていなかったし
それはご本人がよほど、わかっていらしたのだと思います。
言葉に力がなかったし、おそるおそる渡している、という印象を受けました。
「とりあえず、安く作ればいいやって、作ってしまった。その講座ではスピード感を大事にしていて、とにかく動く、がモットーだったから。名刺についても同様で、じっくり考えるというより、とにかく作る、という流れで出来上がった」
理念や商品設計を考えるフローがあり、毎回テキストを埋めていく講座。
それを受講しながらも、なんとなくしっくり来ない気持ちを抱えながら終了し
モヤモヤしたものを抱えたまま時間をやり過ごしていらしたのでした。
そんな中、私がプログラムを正式にリリース。ほどなく櫻澤さんはお申し込み下さったのです。
---------------------------------
コンセプトが
明確になったので
行動に移せるだけのものが
備わりました
---------------------------------
Q:去年の今頃と今では、
なにが一番違いますか?
A:
土台がはっきりしたら、気持ちがモヤモヤからウキウキに変わりました。
前の講座では、起業するために決めなければいけないことはひと通りきめたんです。でも、なぜだか「未完了」な感じがしていた。見通しがつかない、というか。それが今回は、きちんと「完了」できた感じがある。マインドも大事だけど、テクニックもないと行動には移せない。
この半年間ののおかげで、コンセプトが明確になったし、その結果、行動に移せるだけのものが備わりました。
Q:もしこのプログラムを
受けてなかったとしたら
今頃どうしていたと
思いますか?
A:
悶々としながら、あの(最初に作った)名刺を使って、とりあえず思いついたことをやって…結果が出ないでさらに悶々とする、ということを繰り返していたと思う。うまくいかないなって。
一年前も、フロントやバックエンドの商品は作ったけど、ざっくりで。自分がしっくりきていないんだからそりゃ、聞かされた人も響かないよね。
。。。。。
私が提供するプログラムでは、徹底的に自分自身に向き合う、ということをして頂きます。
過去に遡り、理想の未来まで。
そのうちに、忘れかけていた昔の出来事や、意識することもできないほど深く自分のなかに根ざしている資質に気づいて頂くのですが
そういった時間のなかで、櫻澤さんは「心の底からやりたいこと・救いたい人」を明確に定められたのでした。それを、ひと言で言い切れるコンセプトにまとめ、ロゴマークと名刺という形に表現させて頂いたのです。二人の共同作業です。
今回、納品させて頂いた名刺には、櫻澤さんらしさがあふれています。
私から見た彼女と、櫻澤さんご自身のセルフイメージや「こうありたい自分」をすり合わせ、具現化したのです。「自分は何者なのか」を探り、それを形に表しました。
名刺、されど名刺。
どんな名刺を持っているか。どんな態度で手渡すかで。
未来は変わります。断言します。それは私がそうやってこの20年、少しずつステージを上げてきたからに他なりません。
名刺はその人となりを表す、「顔」なんです。
それを櫻澤さんは、よくお分かりになっていました。だから以前作った名刺には、なんとなく自分が反映されていない気がして、堂々と自信をもって出せなかったのだと思います。
今回、私から複数のデザイン案をご提案しました。ひとつは、私から見ていちばん、コンセプトが表せているデザイン。印刷と加工、用紙代がすこし値が張るものでした。他には、価格帯を下げたものを数種類。
櫻澤さんは、吟味されたうえ、いちばん高い料金のデザインを選ばれました。
「改めて、自分の世界観というものを作り上げてロゴデザインも時間をかけて作ってもらったので、この一回を大事にしていきたいよなって思ったんです。ちょっとお財布事情が痛かったとしても、そこにこだわりを持ちたい」
紙の風合いや質感、色合い・デザインともに、ご本人の世界観にぴったりな1枚を選んでいただけて、私もとても嬉しかったです。
---------------------------------
目の前に現れる情報が
自分にとって必要かどうか
選べるようになった
---------------------------------
「モヤっとした時に、原点に立ち戻ればわかる。自分がなにをするべきか。原点が明確じゃないまま歩くと闇の中を歩くことになってしまう。
このロゴマークと名刺を見るたびに、そうそう私がやりかったのはこれだよね!ってワクワクしてくる。目の前に現れる情報が自分にとって必要かどうかが選べるようになった。だからラクなんです。
時折、散歩の時に会うママがいるんですよ。あちらも障がいのあるお子さんを連れていてね。だんだん世間話もするようになったの。まだ名前を聞けてないから、早く聞きたい。」
名刺がいいきっかけになりますね
と私が言うと
「そうですね」と櫻澤さんは朗らかに笑いました。
ほうじ茶のおかわりを注ぎながら。
地元・墨田区で共生の場作りをする。
そんな日が来るのも、そう遠くないでしょう。
世界観てなんだと思いますか?
という質問に対しては…
「うーん」
.
「自分らしさかな」
.
。。。。。
開発なさったばかりの長期プログラムの、初モニターさんが決まったと
櫻澤さんから報告を受けたのは、この2週間後のことでした。
.
櫻澤さまのご感想はこちらもどうぞ
お客様の声