「アサエさん、
目元のシワが目立つけど、大丈夫?」
...そんなことズケズケ言う男性って、
どうでしょう。
笑
先日、なじみのお客様とお昼をご一緒しました。
巣鴨の地蔵通りの「ときわ食堂」。
好きな飲食店を挙げろと言われたら、
ベスト5に入るお店です。
お刺身も、お魚も新鮮で
メニューも豊富、なに頼んでもおいしい♡
いつも、行列できてます。
この方とは、とあるセミナーでお会いして
その後日、声をかけてくださり
化粧品の通信販売をなさっている会社の専務さんであるご本人が、当時担当していた販促物のデザインをお試しで私にやらせて下さったことがきっかけで
以来、全商品に関してずーーーーーーっとデザインで関わらせていただいています。早いものでもう10年かそれ以上が経ちました。
美容には(女性には?)うるさくて
いつもお会いするたびに
やれ、今日はシワが目立つよ だの
その服の色だとくすんで見えるよ
あれ、今日はネイルしてないの?
ずいぶん太ったけど、大丈夫?
などなど
オフィスのお局さま級に
まぁまぁ鋭いチェックを入れて下さいます。
実は…
ちょうどひと月程前にも、この方にお会いしてランチをご一緒していました。私からお願いして、時間を作っていただいたのですが
“今後の仕事の方向性を変えたいと思っています。
もっとコンセプトを作るほうに比重をおきたいんです。だから、ずっとやらせてもらっている「レイアウト」のお仕事は手放していきます。”
という内容のことをお伝えするためでした。
ふつうに考えてみれば、
「今までのお仕事は今後やりません」的な
かなり…ぶしつけな意思表示です。
言うか言うまいか、すごく迷ったんです。
「じゃあもういいよ」って
言われるんじゃないかって。
これまでのお付き合いごと、
ゼロになっちゃうかもなって。
何事もなく、これまで通りにやり過ごすことだって、決してできない訳じゃない。どこにも波風立てることなく、自分にもリスクなく誰にも嫌われることなく、なんとなーく変われたらいいな。
そう思っていました。
だけど....
そんな都合のいいこと、ある訳ないですよね。
ほんとうに変わりたいなら、
腹をくくるべきだと思いました。
そう、私は変わりたいんです。
『なんとなく』じゃなくて、がらっと。
だから、ヘアスタイルも変えて、学びの場へ行くときに使っていたニックネームも変えました。
誰に対してでもなく、自分に対してコミットするために、変えたんです。
変わりたい、変わろう。
そう思ったとき、最初にあなたを
止めてくるものってなんですか。
パートナーなど身近な人?
上司、友達?
時間や条件など、環境面?
色々あるかもしれないですね。
でも....いちばん最初にあなたを止めるもの、
それは...
おそらくあなた自身。あなたの思考です。
“きっとこう言われるんじゃないか”
“そんなの、無理に決まってる”
“周りに迷惑がかかる”
etc.
私たちは変化を恐れる生き物ですから、一生懸命、現在地に留まろうとします。変わることを、必死に止めようとする自分がまず、現れます。
ああだこうだ、最もらしい理由をつけて自分を羽交い締めにするのは、他ならぬ自分だったりするんです。
少なくとも私は、そうでした。
そんなときこそ...
自分にコミットをして下さい。
自分の頭の中を、変えていく。
自分のエネルギーを、不安じゃなくて
「こうありたい」未来に向けるんです。
そこが一番のふんばりどころなんです!
他人や環境じゃないんです。
「こうありたい」未来にいるあなたは
誰と一緒にいて
どんな風に過ごしているでしょうか。
なに着てます?
どんな景色を見て、
どんな音楽を聴いていますか。
これまで、そうやって、いくつかのターニングポイントでハンドルを切ってきました。
それが今の私です。
私の意思は、この方の上司にあたる
代表取締役の方にもお伝えしました。
関わり方は変わっても。
今までお付き合頂いている
ご縁に感謝していること
沢山のことを経験させて頂けて
自分に自信がついたこと
これからも私ができる形で、
お役に立ちたいと思っている事。
正直にお伝えしました。
そうしたら、「そうなんだね」とご理解下さって
今後も、定期的に発行される印刷物の
一部ディレクションやイラストなど
ご発注頂ける、とのことでした。
来年の今頃は、どうなってるいるか
分かりません。
先々のことは分からない。
だからこそ、今、私の目の前に座って
時間を共有して下さってることに
深く深く 感謝申し上げます。
。。。
それからひと月経ったこの日のランチは、
だからほんとうに、
特別おいしかったんです。
「今日、ほぼすっぴんなんです。
ごちゃごちゃ言わないでくださいね」
って、待ち合わせに向かう電車の中から
LINEしてました。
カキフライ定食と
エビフライ定食
ひとつずつオーダーして半分こ。
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この方とのきっかけのお話はコチラ(エッセイ)
天狼院書店ライティング・ゼミ
メディア・グランプリで8位入賞(2018.7)
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